声劇  宮沢賢治 「オッベルと象」(ラップ付き!)アップしました

サラの舞台公演復活に向けて、久しぶりに二人で声劇(最近の言葉みたいです。ステキな言葉ですね)を作ってみました。以前、サラの公演でやったものを完全リニューアルです。
賢治作品では珍しく痛快な勧善懲悪ものです。 右見ても左見ても嫌なことばっかりですが、ほんのいっとき、賢治さんの愉快なお話をお楽しみください。
なんと!? 16分01秒からラップになっちゃいます(^^♪
台本は宮沢賢治の文章を全くそのまま使いました。
但しひとつだけ、現代ではマズイ表現をカットしました(^_^;)

◇制作小話

1.「オッベル」 この悪い奴の名前は、どうやら賢治さんの原文では「オツベル」と書かれているようです。 この「ツ」が大きい「ツ」なのか小さい「ッ」なのか、正解は賢治さんしか知らないことですが、 サラは小さい「ッ」として読みました。そのほうが断然、リズムが良いからです。

2.「おい、黒」 せっかく物語がしみじみと終わったのに、いきなり最後にへんな1行が叫ばれます。 このエンディングがとっても愉快ですよね! ここは賢治さんの原文では「おい、□(←1文字判読不能)」らしいのです。 従来「おい、君」などと当てられてきていますが…… このかってに川に入っちゃう誰かさん、もしかして、牛じゃないでしょうか? 語り手の牛飼いさんが目を離したすきに。
で、牛を「君」とは呼びませんから、てきとうな名前を考えてみました。
でも読む人が、そのときの気分で好きな名前を入れて読んでみても、楽しいかもしれませんね。

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