演劇・音楽・古典…「シアターユニット・サラ」を主宰する劇作家、実村文のサイトです。

<真夜中の突撃 2008.7.12>


 今夜また近所の教会でコンサートがありました。イギリスの現代作曲家※の「レクイエム」(ラテン語の鎮魂ミサ曲)なのですが、なんと日本の俳句や日本風の音楽が織り込まれていて、びっくりしました。なつかしくて泣いちゃった。ドイツの人たちにはどう聞こえたのかと思うと不思議な気がします。
 聞きながら、亡くなった友人(一部ゲンのモデルになった人)を思い出していました。彼に聞かせたかったと思いました。素敵な舞台を見聞きした時にいつも思うのは、こういう善いものが地上にあることを知らずに死ぬのは、まちがっている、ということです。もっと正確に言うと、善いものをつくって、とどけようとしている人たちが、地上には(まだ)いるのだ、ということを信じずに死ぬのは、まったくまちがっている、ということです。そう思うといつも怒りに似た元気がわいてきます。そして人格がリキからハツに切り替わります(笑)。
※Karl Jenkins